たつをの ChangeLog
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2012年は日本での Kindle 登場により個人的に電子書籍元年であった
2012-12-26-1 [
Opinion
][
Kindle
]
「今年こそ電子書籍元年だ」と言われ続けて何年もたったが、やっと来た。そう、2012年は日本での Kindle の登場により個人的な電子書籍元年となったのだ。
アマゾンによる電子書籍サービス Kindle の日本登場が10月25日
[2012-10-25-1]
。そして、Kindle 専用電子書籍端末「
Kindle paperwhite 3G
」の入手が11月19日
[2012-11-19-1]
。
これらにより、読む本も使う金額も電子書籍版の方が圧倒的に多くなった。生まれて初めての読書環境の大幅なチェンジだが、なんの苦もなく完全に切り替わった。普通に生活の一部として「電子書籍」が取り込まれている。
そんなわけで、電子書籍について思うことをつらつらと書いてみた。
読書デバイスとしての Kindle paperwhite
まずはハードウェア。読書端末「Kindle paperwhite 3G」について。iPhone や iPad のKindleアプリで読むことが多いので、Kindle papaerwhite は私にとってそれほどインパクトは大きくないのだが、電子書籍生活には欠かせないものとなっている。
(A1)
バッテリーの持ちが良い
:普段はiPhoneのKindleアプリで読むことが多いが、iPhoneはなんだかんだで結構バッテリーが減ってしまう。そういうときに交替できるのが嬉しい。
(A2)
イライラせずに文字が読める解像度
:RetinaディスプレイのiPad(第3世代)で読書してると、文字が滑らかで紙の本との区別がつかない。これに慣れてしまうとiPad mini(初代)は解像度が低すぎ。とはいえ「iPad mini を批判する前に一度実物見るべし」という意見があったので実際に見てみたけどやはり文字が滲みすぎてダメだった。Kindle paperwhiteはRetinaほどの解像度はないがiPad miniよりもかなり上で、文字を読む分にはまったく問題ない。明朝体だとちょっとぼやけるので、ゴシックがオススメ。書籍ではなくウェブページっぽくなるけど。
サービスとしての Kindle
そして肝である「サービスとしての Kindle」について。
(B1)
デバイス間の同期
:これは大きい。デバイスが異なっても、ブックマーク(どこまで読んだか)や気になる箇所へのハイライトなどを共有できる。
(B1-1) ブックマークは、場所やバッテリー状況によってデバイスを切り替えることが多い私にとっては超必須機能。切り替えてすぐに続きが読めるのは猛烈にありがたい。なので私としては Kindle paperwhite はどこでも同期できる3Gモデルじゃなきゃダメ。
(B1-2) ハイライトは、Kindleサイトに記録され、ほぼ永続的に何年後でも閲覧できる。ハイライト箇所だけざっと見ることが容易で、これは紙の本ではできないこと。
(B2)
いつでもどこでもダウンロード
:いつでも買えてどのデバイスへもダウンロードできる。PCにつなげなくてもいいし、一つのデバイスのみってのもない。他の電子書籍サービスでも当たり前のことだが、そうでないサービスもあったんだよね。
電子書籍の論点
電子書籍まわりの論点について。
(C1)
場所を取らない
:当たり前だけど、これは電子書籍の最大の利点。
(C1-1)
書籍置場が不要
:自宅がそれほど広くないため、本が占有するスペースが無駄。本と物があふれていて足の踏み場もなくなりつつあり、ここ最近はどんどん紙の本を処分している。「あとで参照する可能性が高い」かつ「電子書籍版が出ていない」本はとりあえず残しているが、それ以外は心を鬼にしてサヨウナラ。広い家に住んでいる人はともかく、狭い家に住んでいる私のような人には電子書籍が最適解。
(C1-2)
持ち歩きが楽
:読みかけの本が複数あり気分によって読みわけたい場面は多々ある(小説と技術書など)。なので、外出時に持っていく本を選ぶとき複数の本を鞄に入れることになる。そうなると、重かったりかさばったりでいろいろ憂鬱。電子書籍によってそれがゼロになるのがありがたい(とはいえ、現時点ではゼロにならない。紙の本で読みたいのもあるから。ただ、確実に持ち出す冊数は減る)。
(C2)
「読む権利の購入」の是非
:Kindle ストアで電子書籍を購入するというのは、電子書籍ファイルを入手して自由に扱えるということではなく、電子書籍を読む権利を購入するということ(※そうでない場合もある)。これについてはいろいろと議論があるが、私は悩んだ末に「問題ない(というより、まあいいや)」との結論に至り受け入れている。
(C2-1)
永続性の問題
:アマゾンが Kindle のサービスを終了してしまえば、たぶん Kindle の電子書籍は読めなくなるだろう。つい最近サービスを停止して読めなくなってしまった電子書籍サイトが実際にあった。しかしアマゾンは電子書籍サービスの枠組みがしっかりしていることもあり、少なくとも数十年は継続するだろうと勝手に予想。その間に「これはどうしても死ぬまで読みたい」という本に出会ったら、紙版で買うとか(あれば)、他の電子書籍サービスでも買うとか、なんとかするつもり。とはいえそういう本って一生で10冊もないだろう。いざとなれば「写経」すればいい(むしろ「写経」する価値がある本なわけで)。
(C2-2)
メタ情報の保存
:利点として、サービスが続く間はハイライトやメモ(Kindle は書籍の任意の箇所にテキストのメモを残せる)などの個人の読書情報を残せる、というのがある。こういうのは自前で管理するとなると面倒なうえ、数十年のスパンで考えると消失の危険性が非常に高い(ローカルメモ紛失、クラウドメモサービス終了、などなど)。もちろん Kindle(または Kindle のメタ情報保存機能のみ)が終了してしまう可能性もあるが、前者よりも確率は低いだろう。あまり個人的にはインパクトはないが、Kindle では他の読者のハイライト部分などを共有できる。書籍中の人気箇所が分かるわけで、こういうのは売る側がきっちり管理できるサービスならではかと。
(C3)
「自炊」とはなんだったのか
:いわゆる「自炊」とは、紙の書籍を裁断し、スキャナで読み込んで、画像ベースの電子書籍とする作業。以下、自炊をdisる。
(C3-1) ストレスなく文字が読める解像度にするとファイルサイズが大きくなりすぎて取り回しが不便。←日本語文字の場合。英語だと日本語よりも解像度低くても大丈夫。
(C3-2) レイアウト固定のため大きなデバイスが必須となる。iPhone などの小型端末では読みにくい。
(C3-3) 裁断機、スキャナ、ストレージなどいろいろ道具が必要となる。
(C3-4) 電子化した書籍データを、どこでも読めるようにしたり、ブックマークを同期したり、そういうクラウド化(Kindle化)が大変そう。
(C3-5) どうせ読まないんでしょ? 物理的な「積ん読」が電子的な「積ん読」になっただけでしょ?(偏見)→物理的なスペースを確保することが重要なので読む読まないは関係ない(フォロー)。
(C4)
電子書籍はまだまだ少ない
:電子書籍化されている本はまだまだ少ないのが現実。しかし、その中から面白そうなものを読むだけですでに時間が足りない。そのうち増えるだろうし、問題だとは思っていない。
(C5)
電子書籍を読んでる人は少ない
:「まわりに電子書籍を読んでる人なんていない」との意見もある。それはそうで、そもそも大多数の人は年に数冊読む程度であり、わざわざ電子書籍に手を出す必要がない。ほんの一部の人が大量の本を読んでおり、その人たちが、読む本の何割かを電子書籍に変えたら、「電子書籍を読んでいる人は少ない」が「電子書籍はたくさん読まれている」という状況になる。もうそういう状況なのかもしれないし、そうでなくともここ1年でそうなるだろう。
(C6)
Kindle ダイレクト・パブリッシング (KDP)
:一部で盛り上がっていて注目はしているが、当面は読む専門なので手を出さない。
おわりに
まあ、そんなわけで2013年も電子書籍生活を堪能するぞ!
Kindle! Kindle!
この記事に言及しているこのブログ内の記事
【ヲハニュース 2017年10月20日号】本の「自炊」とはなんだったのか、駄洒落抑止力の低下による危険、スーパーカブが生産1億台に、など (2017-10-20)
【ヲハニュース 2017年10月12日号】防水のKindle端末「Kindle Oasis (Newモデル)」登場、キンドル5周年記念2万冊50%オフセール開始、楽天カードの住所が勝手に変更される問題、など (2017-10-12)
【ヲハニュース 2017年10月3日号】アマゾンの「アレ」がついに日本に登場か、複数の電子書籍サービスの中での「Kindle」の魅力とは、「銀河高原ビール」が「よなよなエール」に、など (2017-10-03)
【ヲハニュース 2014年5月21日号】ポエム化する職場、約束以上のことをしても無駄、など (2014-05-21)
【日記】お年玉つき年賀切手や年賀状印刷
2012-12-26-2 [
Diary
]
お年玉つき年賀切手を買った。いままで存在を知らなかった。1枚53円と少し高い。あとから知ったのだが、3円は寄付金だそうだ。お年玉つき=寄付金つき、とのこと。
3円高いとはいえ、年賀葉書をたくさん買って後から5円(だっけ?)払って交換するよりよい。ハガキ印刷の失敗を気にしなくて良いのはありがたい。次回も使いたい。
- 特殊切手「平成25年用年賀郵便切手」の発行 - 日本郵便
http://www.post.japanpost.jp/kitte_hagaki/stamp/tokusyu/2012/h241112_t.html
あと、連休中に年賀状を印刷した。その際、プリンターキヤノン PIXUS iP90 のカラーインクを交換したのでメモ。 現在の残り: BC-70 x 0, BC-71 x 1.
■
Canon インクタンク BC-71 3色カラー
恵比寿・代官山観測範囲ニュース Vol.37
2012-12-26-3 [
WeeklyEbisu
]
毎週または隔週の水曜日にお届けしている恵比寿・代官山の私の観測範囲内の個人的なニュースです。しばらく休んでましたがまたよろしくお願いします。
地下鉄恵比寿駅の4番出口の工事が終了
9月中旬から続いていた地下鉄日比谷線恵比寿駅の4番出口の工事が終わりました。これで中目黒方面の出口すべての工事が終了です。
恵比寿ガーデンプレイスのクリスマスツリーが撤収
26日の午前、恵比寿ガーデンプレイスのクリスマスツリーが片付けられていました。はやい……。もうちょっと余韻が欲しいです……。
代官山アドレスのイルミネーション
今更ですがやっと代官山アドレスのイルミネーションを見てきました。いつまでやっているのかな。もう終わってるのかな。
(ref.
[2012-12-23-1]
)
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