たつをの ChangeLog : 2008-04-08

「こんな会社が危ない!うつ休業者続出企業はここでわかる」(http://diamond.jp/series/depress/10020/) という記事。

うつ休業者が多いあぶない会社のサインがいくつか紹介されています。
その一つが服装。
顧客と接するわけでもない社員が、きっちりとした服装を強いられているような会社は要注意だ。「会社とは、社員とはかくあるべし」という精神論が浸透しており、トップの“ガンバリズム”に従業員が振り回されている可能性がある。うつを発症し、休業する社員が多いのはこうしたタイプの会社だ。
人に会わないエンジニアがスーツな会社がすべてそうだとは思わないけど、人から聞いたり自分の見た範囲で思い返してみると、30代でうつで休業していたエンジニアの半分以上は、
毎日スーツを着ていたなあ(私服が多数の職場)。
まじめな人ほど...、ということなのかな。

何度も書いてるけど、ガンバリズム精神論な職場はいやですね。
思考停止な根性指向。あふれる無駄な努力[2005-08-22-3]。ふう。

「Introduction to Information Retrieval」(IIR) の第四章でも登場する MapReduce。

- Introduction to Information Retrieval
http://www-csli.stanford.edu/~hinrich/information-retrieval-book.html

MapReduce の詳細は「Googleを支える技術[2008-03-25-1]や IIR の4章とかを読んでもらうとして、ここでは MapReduce の概念自体は別に新しいものではないよ、という話を。

- MapReduce: A major step backwards - The Database Column
http://www.databasecolumn.com/2008/01/mapreduce-a-major-step-back.html

より、かなり適当な翻訳。

3. MapReduce is not novel

The MapReduce community seems to feel that they have discovered an
entirely new paradigm for processing large data sets. In
actuality, the techniques employed by MapReduce are more than 20
years old. The idea of partitioning a large data set into smaller
partitions was first proposed in "Application of Hash to Data Base
Machine and Its Architecture" [11] as the basis for a new type of
join algorithm.
MapReduce コミュは巨大データセットを扱う新しいパラダイムを発見したと
思ってるかもだけど、実は MapReduce で採用されてるテクニックは
20年以上前からあるよ。巨大データセットを小さい塊に小分けするという
アイディアは "Application of Hash to Data Base Machine and Its
Architecture"(25年前の喜連川教授の論文)で新しいタイプの
join アルゴリズムの基礎として初めて提案されたよ。

昔からある基本的な概念なわけで。
論文になってなくてもアイディアとしてはさらに昔からありそう。

まあ、結論としては「ネーミングが重要」ということかな。

追記: なお、元の記事での MapReduce の認識についてはいろいろと異論・疑問があるようで、コメント欄で盛り上がっています。

via
- 御用学者と呼ばれて - tatemuraの日記
http://d.hatena.ne.jp/tatemura/20080404/1207401701

「Introduction to Information Retrieval」の表紙画像が登場してます。
で、アマゾンによれば発売は7月31日だそうです。

Christopher D. Manning, Prabhakar Raghavan and Hinrich Schutze / Introduction to Information Retrieval


なんかここ最近、急激に Twitter で follow されまくってるんだけど、なんでだろうと思ったら、どうやら Twubble が原因みたい。

- Twubble
http://www.crazybob.org/twubble/

Twubble は Twitter でユーザが新たに follow すべき人を
おすすめするサービスらしい。

- Twitter、誰を follow すればいい?を教えてくれる"Twubble"
http://akihitok.typepad.jp/blog/2008/04/twitter-follow-.html
- 『Twubble』 TwitterでFollowingしてる人達は誰をフォローしてる?
http://fumikoitos.wordpress.com/2008/04/07/twubble/

そんなかんなでもうすぐ Followers が 1000 人になりそうだー。
バブルだな、こりゃ。
この記事に言及しているこのブログ内の記事

10年ほど前にウェブや雑誌で書かれたエッセイをまとめたもの。
時代を越えても古さを感じさせないものが多いなあ、と思ったら、そういうエッセイだけ選んでいるそうな(by あとがき)。

山形浩生 / 要するに


学生だった当時から氏のエッセイや翻訳記事などをウェブでよく読んでいたのですが、そのころの懐かしいものもいろいろ。あとがきで、10年前の未来予想の当たり外れを振り返ってるのが面白いです。氏の昔のエッセイをさんざん読んだことがある人は、「まえがき」「あとがき」だけでも立ち読みでもいいのでぜひ。

以下、いくつか自分用にメモ:

が、一方で特にその筋の専門家という人は、あまりいい加減なことのできない、「だいたい」「大まか」の感覚がない人が実は多いのかもしれない。学者たるもの、素人向けといえど細部をはしょるなんて堕落だ、厳密さを捨てては学者ではない、ということ言う人は実際にいる。(p.24)
専門外の人向けの話なのに厳密さにこだわっちゃいがちな人はいますよね、
確かに。

つまり、だれでも思いつくあたりまえのことを、ふつうに考えて、それをそのまま表現することだけでも、それなりに意味はある。それはいまの社会における一つの価値観の表現だからだ。それはそれでむずかしいことなのかもしれないけれど、でもできないことじゃない。だれにでもできる。(p.28)
この部分だけ取り出すとブログ論っぽいかも。

取材される側の、メディアへの正しい対応、というのがある。それは、相手の質問は無視して、自分のしゃべりたいことを堂々とまくしたてる、というやり方だ。テレビも新聞も、なんだかんだ言いつつ、手ぶらじゃ帰れない。こちらが一方的にしゃべれば、最終的には連中はそれを伝えるしかできないのだ。(p.279)

インターネットの大部分では、いつかどこかにいる「わかってくれる」だれかに向けて、受け手のいない情報が発信され続ける世界になりつつある。(p.312)
自分探し的。
この記事に言及しているこのブログ内の記事

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