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なるほどと思う考え方や、デザインがらみの事例など、いろいろと面白いんだけど、結局「デザイン思考」がなんなのかがいまいちクリアにならなかった。そんな感想です。要するに「よく調べてよく考えて試行錯誤しましょう」ということなんだろうな。「問題解決」と同じ。著者はデザインコンサルタント会社IDEOの社長兼CEOということなんだけど、著者自身の話がメインではないので「社長本」のカテゴリではではありません。問題解決事例集としてためになる本です。

ティム・ブラウン / デザイン思考が世界を変える

人々のニーズを探り出し、飛躍的発想で生活を豊かにする - それが「デザイン思考」だ。研究や開発部門だけでなく全社的に浸透させれば、組織は持続的にイノベーションを生み出すことができる!その推進役として世界に名を馳せるデザイン・ファームIDEOのCEOが、デザインとイノベーションの重要性を熱く語り、組織を蘇らせる方法や社会問題を解決するための秘訣を経験談とともに明かす。

目次:
1 デザイン思考とは何か?

デザイン思考を知る - デザイン思考はスタイルの問題ではない

ニーズを需要に変える - 人間を最優先に

メンタル・マトリクス - 「この人たちにはプロセスというものがまるでない!」

作って考える - プロトタイプ製作のパワー

初心にかえる - 経験のデザインメッセージを広げる - 物語の重要性)

2 これからどこへ向かうのか?

デザイン思考が企業に出会うとき - 釣りを教える

新しい社会契約 - ひとつの世界に生きる

デザイン・アクティヴィズム - グローバルな可能性を秘めたソリューションを導き出す

いま、未来をデザインする

以下、メモ:

制約がなければ、デザインは生まれえない。精密医療器具であれ、被災者用の緊急シェルターであれ、最良のデザインは極度の制約の中で生まれることが多い。
(第1章より)

オフィス電話システムのプロジェクトの調査段階の話。ある旅行会社の従業員に聞き取り調査。電話会議システムを使わず、複数の電話でひとりずつ電話をかけデスクの上に受話器を並べて会議を行うケースあり。直感できで正しい使い方だと思う。これを模倣したシステムになってるべきだよね。
(第2章より)

断片いろいろ
- デザイン思考とは、インテグレーティブ・シンキング(統合思考)を行う能力
- 複雑な情報の山からパターンを探し出す能力、断片から新しいアイデアを綜合する能力、自分とは異なる人々に共感する能力
- See-Pan-Act-Refine-Communicate(観察 - 計画 - 実行 - 改良 - 伝達)
- 経験のデザイン、効果的な物語、フールドでの観察、人言中心の調査、人間中心のアプローチ、ブレインストーミング、プロトタイプ製作、...
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