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Kindle ストアで買って読みました。

佐々木大輔 / セルフパブリッシング狂時代 - 紙の代替ではなくウェブの延長としての電子書籍 [Kindle版]

著者は本書のなかで次のように予言する。

「紙とは違った、電子書籍ならでは(スマートフォンやタブレットPCならでは)の作品に対するニーズが顕在化してくる」
「そのニーズにあわせて素早く、かつ大量に作品をリリースし続ける個人出版作家が登場し、彼ら彼女らが、電子書籍の市場を大きく育てていく」

個人出版元年の2012年と、ブログ元年の2003年を比較することで見えてくる「出版(Publishing)」の未来とは?

ブログ勃興期との類似性に言及しつつの、電子書籍の現状整理と予想の数々。わくわくしますね。何年かたったら答え合わせのために読み直してみたいです。ちょっと長めの考察系ブログ記事数本分、みたいなイメージです。「長くなったので続きはまた」がないのが良いところ。

なお、本書はiPhone、iPad のKindleアプリでは読めません(私はKindle peperwhiteで読みました)。本書のアップデート待ちですね。それができるのも電子書籍ならでは。

目次:
1. 歴史は繰り返す? ウェブログツールの事例から
  - 2003年のPersonal Publishing Tool
  - 素人が書いた文章を読みたいと思うのか?
2. 個人出版のベストセラーはどのように生まれる?
  - 官能小説
  - ケータイ小説
  - 漫画
  - 翻訳コンテンツ
  - もっと未知のなにか
  - その時代はいつくる?
3. 新人作家は夏目漱石と戦い、出版文化は衝突する
  - フラット化する世界での創作行為の意義とは?
  - 出版系とウェブ系と同人系が交わる汽水域
4. あとがきにかえて - 紙の代替ではなく、ウェブの延長としての個人出版
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