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献本頂きました。ありがとうございます。

大塚寿 / ビジネスパーソンのための 結婚を後悔しない50のリスト

本書は、先人たちが結婚後に何を後悔しているのか、
後悔の集中するところから「夫婦の法則」を見つけ出し、
うまくいっている夫婦が行っている対処法を具体的に紹介していきます。

これは、なんというか、かなり身につまされる内容の本です。これから結婚をしたいと考えている方、または結婚したんだけど問題山積みで軌道修正したい方、などにオススメです。主に男性側が読むとよいと思います。

結婚は自身の生き方そのものを問われ、さらにはその適否さえもがフィードバックされるという、まさに仕事以上に大変なものなのです。
(p.18)
絶え間なく続く日常生活が評価の対象なので非常に厳しいのです。

他者と向き合うというのは、時に自分を否定することになるのでとても大変なことです。ですが、お互いが「修正主義」の立場を取らない限り、うまくいく結婚などはあり得ないのです。
(p.28)
結婚は「修正主義」でやっていかなくちゃうまくいかないよ、という話。「無限のベクトル合わせ(p.26)」とも。そういう面でも「結婚は技術である(p.27)」というわけで。

その他メモ:
- 夫婦間での意地の張り合いの原因は「言い方」の問題がほとんど。内容よりも言い方が気に食わず感情的に反論してしまう。
- 「一歳危機」。一時的に「育児シフト」を敷き対処する。私はここ数年(プラスあと数年)育児シフトです。
- 仕事では「報連相」→結婚生活では「対相共」。対話、相談、共有。押し付けのないスタンス。
- 子供の前では、育児についての夫婦間の意見の相違を見せてはいけない。子供が親の言うことを聞かなくなる。

本書全体を通して言えるのは、問題が起こったときに、または起こりそうなときに、軌道修正のために細かく意思疎通することと、お互い柔軟に修正対応していくことが最重要ということ。具体的な修正方法が紹介されていて参考になるかと。

目次:
■第1章 結婚で何より大切にしたいこと
(1)仕事ばかりしなければよかった
(2)家事の分担をしておけばよかった
(4)相手の価値観をもっと理解すればよかった
(5)夫婦のコミュニケーションが足りなかった
(6)言い方をもっと考えればよかった
(7)お互いのビジョンを話し合っておけばよかった
(8)自分の時間を確保できなかった

■第2章 「相手を知る」ために押さえておくこと
(9)相手の良い部分ばかり見ていた
(11)合う・合わないという相性は当てにならなかった
(12)相手のちょっとした習慣が気に入らなかった
(13)家事をやる、を信じてしまった
(14)会社を辞めるか、共働きか、話し合っておけばよかった
(15)親離れしていない相手を選んでしまった
(16)何にお金と時間を使うかの価値観が違った

■第3章 ベクトルを合わせるためにやっておくこと
(17)感謝や愛情表現の一言が言えなかった
(18)つい一言反論してしまった
(19)つい意地を張ってしまった
(20)ケンカのルールを決めておけばよかった
(21)妻の話をもっと聞けばよかった、夫をもっと頼ればよかった
(22)~は相手がして当たり前、と思ってしまった
(23)口先だけで結局やらなかった
(24)普段から自分のやりたいことを語ればよかった
(26)結婚して自由がなくなった
(27) 自分をオープンにできなかった
(28)子供ができて夫婦関係がギスギスしてしまった

■第4章 幸せな家庭をつくるために知っておくこと
(29)お互い貯蓄計画に無頓着だった
(30)財布の管理法を間違った
(31)面倒くさがらずに、記念日などを祝えばよかった
(32)二人の時間が持てず、すれ違いばかりだった
(33)もっと真剣に日常のイベントを計画すればよかった
(37)浮気をしなければよかった
(38)セックスレスになってしまった

■第5章 「お互いの家族」と上手に付き合うために必要なこと
(39)相手の両親とうまく付き合えなかった
(40)やっぱり相手の親と同居しなければよかった
(42)育った環境の違いをもっと知ればよかった

■第6章 「間違わない子育て」のために考えておくこと
(45)子どもの教育方針について意見が合わなかった
(46)受験に対する考え方が違った
(47)子供の習い事についてちゃんと話し合えばよかった
(48)相手の親の教育方針をいやいや受け入れてしまった
(49)子供との会話が少なかった
(50)過保護で何でもやってしまった
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