古い記事
ランダムジャンプ
新しい記事
「地球ドラマチック」(ETV 毎週土曜19時)より、最先端の科学技術が生み出した最先端の高性能材料の紹介。

元の番組名「MAKING STUFF : SMARTER」(アメリカ 2011年)。

ちなみに「地球ドラマチック」は地上波で一番良質な科学ドキュメンタリー枠。ここで言う良質とは「タレントによるスタジオシーンがない」ということ。個人的な定義。

サメの肌


- サメの鱗。ある方向だどざらざらだけど逆方向だと滑らか。静かに泳げる。藻がつくのを防げる。
- サメの肌をヒントに病気と闘うための新しい材料。
- 抗生物質が効かない強力な耐性菌。それと戦うためのサメの肌をヒントにしたプラスチックフィルム。サメの鱗のような突起が並んでいる。
- サメ肌フィルムだと細菌が繁殖しにくくなる。
- 表面の構造が重要ということ。材質は同じで物理的な模様が異なるだけなのに。
- 今のところ抗菌作用が見られるのはサメ肌形状だけ。
- 病院で使われ始めている。院内感染を防ぐためにドアやベッドの手すりなど。
- 豆:サメに餌をあげて鼻先をなでると大人しくなる。理由はよく分かっていない。

ヤモリの足の裏


- ヤモリの足はかなりしかっりくっつくけどベタベタしてない。
- 細かい毛が何百万本もあり数十億本に枝分かれして、この毛先がピッタリ張り付く。これはファンデルワールス力。原子同士の弱い結びつき。
- ヤモリの足の接着力は110kgまでおいける。
- ヤモリの原理を利用したツルツルした垂直な壁を登るロボットの研究。足の裏は密集したシリコンのヒダ。
- メモ:キッチンやお風呂の吸盤の替わりに良さそう。

非ニュートン流体


- ニュートン流体=水。粘性、流れにくさ。2倍の速さで動かそうとすると抵抗力が2倍になる。
- 非ニュートン流体。例としてケチャップ。逆さにしてもたれない。力を加え一度動き出すと流れ出す。
- 非ニュートン流体。例その2。ウーブレック。静かにゆっくり動かずととろとろだが、強く急に力を加えると個体っぽくなり、表面を走っても沈まない。
- 磁器粘性流体。小さな鉄の粒子が油の中にただよっている。磁場があると粘度が増す。
-- 大型車両のショックアブソーバーに使える。粘性を電磁石でコントロールできるので揺れを非常におさえることができる。
-- 橋や建物の揺れ対策などへの応用も期待される。

変形する翼


- 鳥の優位さ。形を変えることのできる翼。
- 一般的な飛行機の翼は補助翼、フラップ、スラット、エアーブレーキなど稼働する箇所からなっており、複雑で部品が多くなって大変。鳥のように翼を変形できるようになれば。
-- そこで、圧電セラミックスの翼。電気で変形する。ラジコンで実験。

形状記憶合金


- 形状記憶合金の人工筋肉を使ってモーターを使わずに泳ぐクラゲロボット。アメリカ海軍が資金提供。偵察用のブイに。
- 形状記憶合金で動脈を広げる医療機器。小さい状態で血管に入れて体温で暖まると大きくなる→血管が広がる。

医療


- 徐々に薬を放出し続けるプラスチック。内部に曲がりくねった道を作り薬の成分が出てくる時間を調整。
- ナノサイズの抗癌剤成分を癌細胞だけにとどける。
-- 抗癌剤をナノ粒子に、徐々に薬を放出するプラスチックに収め、免疫システムを欺くため水偽装ラッピングし、癌細胞にだけあう鍵をつける。

カモフラージュ


- 物を見えなくする。
- デューク大学の研究。メタマテリアルを使い、物体の背後の光を迂回させる。
-- マイクロ波だと消えることができるが人間の可視光線ではまだ。

最近のテレビ視聴メモ

- [を] NHKスペシャル「アレルギーを治せ!」の視聴メモ[2011-11-22-1]
- [を] NHKスペシャル「アフリカンドリーム」の視聴メモ[2010-06-06-1]