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キュレーション!キュレーション!

佐々木俊尚 / キュレーションの時代 - 「つながり」の情報革命が始まる


「作る人」と「見出す人」(広める人)の関係、特にネットをツールとした人と人とのつながりが社会を変えていくという話。事例がたくさん。埋もれなくてよかったなあ、という例がたくさん。

「作る人」が自分で広めればいいじゃん、と思うも、それを必要としている多くの人に届けるためには作ることを休んで広めることに専念しないとならないわけで、場合にはよるけど、やはりそこは分業した方が良いですね。

両方やる人の例として村上隆氏があげられてました。あと、作り人が絶対自分で広められない例(キュレーターが必要な例)としてアウトサイダー・アートがあげられてたけど、遺跡の発掘なんかもそうなのかも。

キュレーションとキュレーター:
- ネット時代には情報の真贋を見分ける能力が必要(キリッ)→無理でしょ
- 事実の真贋をみきわめるよりも人の信頼度をみきわめる方が容易→ネットにその人の活動履歴があればある程度の根拠になる
- ゆえに「人」を視座とする情報流通が圧倒的な有用性を持つ!!!
- キュレーターとは、この視座を提供する人(英語のウェブの世界ではこう呼ばれている)。
- キュレーションとは、キュレーターが行う視座の提供、コンテキストの提供。

キュレーション・ジャーナリズムなんて言葉もあるのか…。ネットの大手ニュースサイトでそういうのあるな…。あそことかあそことか。

モンゴル帝国はプラットフォームだった、という話も面白かった。強力なインフラだわ。

あとがきより:
 世界の情報を流通させる巨大なソーシャルメディアプラットフォーム。
 その上に形成されていく無数の情報ビオトープ。
 それらのビオトープに接続し、視座を提供する無数のキュレーターたち。
 そしてそれらキュレーターにチェックインし、情報を受け取るフォロワーたち。
 グローバルなプラットフォームの上で、コンテンツやキュレーター、それに影響を受けるフォロワーなどが無数の小規模モジュールとなって存在する。その関係はつねに組み替えられ、新鮮な情報が外部からもたらされていく。
 そういう生態系の誕生。

 これが本書で述べてきた情報の未来のビジョンです。
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