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情報整理についての思想と実践のヒントが満載。

ダグラス・C. メリル, ジェイムズ・A. マーティン / グーグル時代の情報整理術

子どもの頃から失読症でものを覚えるのに苦労している私は、どのようにして認知科学の博士号を取得し、グーグルのCIO(最高情報責任者)まで務めたのか。押し寄せる情報に対処するには、まずは社会や自分自身が課す制約をうまくかいくぐって、脳にストレスを与えないことだ。また、情報はクラウドに預け、整理するのではなくて検索する術を身につけること。いま世界が注目する情報の達人が、自らの体験を交えながら、「整理術の原則」を伝授。またGメールやグーグル・カレンダーなどの知る人ぞ知る活用法も公開する。

本書は三部構成になっています。

パート1は、目標をきっちりと設定し妨げとなる制約と向き合うという話。
目標と制約は裏表の関係だ。制約は障害だが、目標は可能性だ。このふたつを明確に理解することが、最小限のストレスと労力で成功を収めるキー・ポイントとなる。物事を整理するには、現実的な制約を念頭に置きながら、目標に沿った行動を取ることが重要だ。
(p.97)
まあそういう話です。
そうしてない人が多いってことなのでしょうね。

制約の例として出てきて「なるほど」と思ったのが九時五時の勤務体制や学校の夏休み(時代遅れの固定概念だそうな)。まあ、「なるほど」と思っただけですが。一週間が7日というのも制約だよねと思うもそれは触れられてなかったな。宗教問題になるからかもね。

パート2は、身近にあるツールを活用しての情報整理。
検索などの技術を活用した「整理しない整理術」。
GmailとかGoogleカレンダーとかクラウドとか。

パート3は、日々直面するさまざまな問題にうまく対処するためのヒントや戦略。
心の持ちようとか考え方とか。

私にとっては全体的に既知のことが多かったです。
日本で出ているライフハック本はこの方面をけっこうカバーしているんだなあ、と違う方向で感銘を受けました。

というわけで、私にとっては今この時代にブログ入門書を読むような感覚でした。
本書はライフハックの入門書として読むのが良いと思います。
目から鱗が落ちまくりかと。
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