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話が散漫になってるところ、話がとっちらかってるところも多々ありますが、むしろこの本では問題ないです。
整理されてない鼎談そのものをリアルタイムで聴いているかのように楽しめるのがポイント。

勝間 和代, 堀江 貴文, 西村 博之 / そこまで言うか!

「勝間がひろゆきにボコボコにされる対談」の、おとしまえ。ホリエモンをファシリテーターとして加え、さまざまな問題について、腹を割ってとことん語りあった。7時間にも及んだ密室トーク、ノーカット完全収録。

いろいろおもしろい話題があるのですが「勝間和代さんはなぜDISられるのか」という話に「なるほどー」と思いました。
いくつか引用していきます。

勝間 香山さんは、「勝間さんの言うとおり努力したけれども、くたびれて鬱になった人はどうすればいいんですか?」と本に書いていて、「頑張れない人や頑張ってもできない人に、頑張りを強要するのは問題なのではないのか?」という指摘です。
西村 勝間さんは、強要はしてないのになぁ。でも、強要してないのに、強要されているような気がするのは、言い方ですかね? それともキャラ?
堀江 勝間さんはキャラでしょ。だって、自転車で通勤に、子育て、料理もして、本もたくさん書いて、テレビにも出る。「この人すごい! なんだろう?」って、みんな思っていますよ。
(p.119)
西村 そういうことが起こるのは、勝間さんのターゲット層が広まったからじゃないですかね? 昔の四大卒のように「僕たち私たち頑張るぜ!」という層であれば、まったく問題なかったと思うんですけど、勝間さんのターゲットが広がってきたから、そうじゃない人も勝間さんを見るようになって「そんなことまで言われるの!?」となり、反発が生まれてきた。
勝間 なんか、居心地の悪さを醸し出すような人ですね。
(p.115)

西村 えっと。勝間さん、自分で自分のことを美人だと思いますか?
勝間 (キッパリと)思うわけないじゃですか。
西村 じゃあ、なんで「キレイが勝ち」?
堀江 (うれしそうに)おお、ひろゆき、きたきた!
勝間 あれは読んでいただければわかるんですけど、“当者比”と書いてあるんですよ。つまり、当人比でキレイになりましょうと。
西村 ああ、なるほど。読んだ人はわかるんだ。でも、タイトルだけを見た人が「キレイが勝ち」という部分から、「勝間さんは自分のことをキレイだと思っているんじゃないか?」と思ってしまう可能性を、なんで感じなかったのかが不思議なんですよ。
勝間 まあ、多少は炎上するだろうとは思っていましたけど、その多少の見込みが多少ちがったと(笑)。
(p.126)
勝間 あの本は、「100人中30位から40位くらいを目指しましょう」という内容なんですよ。キレイになる水準も、「すごいキレイじゃなくてもいいから、こざっぱりとしましょう」といった感じの本なんです。美容の話も最初の4分の1あるかないかで、あとはずっと普通の自己啓発なんですよ。
(p.127)
勝間 今までは、ターゲットセグメントに対するメッセージ性のあるマーケティングしかしたことがなかったので、自分がすごく大衆化しているっていうことに理解がなかったんですよね、あの本を出したときには。発売前の本を書いている間も「ほとんど雑誌で書いた記事をまとめたものだから、あまり売れないと思う」と、ずっと言っていたんですよ。
(p.124)

目立てば目立つほどターゲットじゃない人の目に入りやすくなり、表層だけで叩かれちゃう。
そもそもターゲットじゃない人は著書をしっかり読んだりしないので、どうしても表層でからまれちゃう。
目立つための煽るマーケティングは、想定したターゲットにメッセージが届く確率が上がるのは良いのですが、こういう弊害が大きいのが難点ですよね。
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