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KY式日本語

2009-10-17-1 [BookReview]
「KY」とは「空気読めない」をローマ字にして「Kuuki(空気)」と「Yomenai(読めない)」の頭文字を取った造語。
この本では、こういうアルファベットを並べた略語風な単語を「KY式日本語」「KY語」と呼んでいます。

北原保雄(編著), 「もっと明鏡」委員会(編集) / KY式日本語 - ローマ字略語がなぜ流行るのか


KY語の成り立ちや実例を解説した本です。特に29語の主要なKY語については、まったく馴染みのない人にも分かりやすく丁寧な説明がなされています。なるほど納得なことが多々ありました。

KY語の3つの分類(p.2):
KY語は日本語をローマ字表記したときに、(1)文節(句)、(2)語、(3)語を構成する部分の最初のローマ字を略語に使う。
(1)の例:ATM=あんた・タバコ・持っとん、BIU=僕の・言うことに・ウソはない。
(2)の例:DTN=だるい・つらい・ねむい、KME=かっこいい、モテる、エロい。
(3)の例:FM=ふたまた、AKB=アキバ、DSI=ださい。
もちろん、「〜しい」をCで表したり、「急に」をQで表したりといった例外も多い。

この方針に従えば、形態素解析器を使ってどんな言葉からもKY語候補がじゃんじゃん生成できますね。
ネタ的なウェブサービスとして作ってみるのも良いかも。
まあ、候補のランキングがものすごく大変そうですが。品詞での調整とか。

あと、本題とはずれますが、
「超」「マジ」「激(ゲキ)」「鬼」「バリ」などの接頭辞は程度を増すためというよりも語調を整えるために使われることが多い、
との説明がとっても分かりやすかったです。
自分が説明するときに使おうと思いました。

ref.
- [を] ダジャレ本をいくつか[2008-11-21-1]
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