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ついつい読んじゃう面白さ。
ところどころにあらわれる著者のユーモア(というかギャグ)が爽やかに涼しいです。発話部分はなぜか名古屋弁が多いし。
地中海世界、ヴァイキング、大航海時代、そして日本の鎖国など「海」を視点の中心にすえた歴史アラカルトです。
軽い歴史読み物として楽しめます。

中丸明 / 海の世界史


内容については目次を見ればわかるかな:
第1章 海の遊牧民
第2章 地中海の興亡
第3章 「東方見聞録」の世界
第4章 インド航路の発見
第5章 新世界への到達
第6章 ヴァイキング
第7章 大航海が変えた食文化と世界地図
第8章 襲いかかるキリスト教
第9章 鎖国への道

本筋とは関係ないんだけど、へぇーと思ったポイント二つ:
 ジャガイモはヨーロッパの食生活を完全に変えてしまった。
 ヨーロッパでは、日本人が想像するほど小麦は穫れない。
同じ耕作面積ならジャガイモのほうが優る。小麦ならひとりしか
食えないところを、ジャガイモならふたり生きていかれる。
ジャガイモは、ヨーロッパの人口を増やしたという点でも功績は大きい。
(p.177)
 ヤン・ヨーステンは現在の東京駅の八重洲口あたりに屋敷を
与えられた。ヤエスは彼の名にちなむ。(p.230)
see also Wikipedia:ヤン・ヨーステン.

なお、講談社現代新書なので、
現在の表紙はアマゾンの画像とは異なります。白と濃い青です。
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