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佐々木俊尚氏の昨年12月出版の新書。
半年たつともう古く感じてしまうドッグイヤーな今日この頃。

佐々木俊尚 / ネットvs.リアルの衝突-誰がウェブ2.0を制するか


前半はWinnyについて。
今になっても続くWinnyがらみの情報流出事件のニュースを見るに、
まさにパンドラの箱を開けてしまったと思いますね。
自分が何気なくしゃべった言葉がいつまでもこだまして残る、
みたいな話ですから。
本筋とは関係ないんだけど、
2002年ごろ最高潮だったと書かれているP2Pムーブメントの話を読むと、
今のアレの盛り上がりとかぶる気がしないでもない。

後半の話では、
結局最後にアメリカ(というかiPod, Apple)に覆されてしまいそうな
日本企業のデジタル家電ストーリーが、「がんばれニッポン!」と
叫びたくなるほどしんみりです。

あと、
IPアドレスやドメイン名といったインターネットの基盤を巡る国同士、
またネットと国家の間の戦いの話もおもしろ。
やはり米国政府としては、創業者的既得権益っぽいのもあるし、
ルータなどのハード会社も抱えているしで、
IPv4の世界のままで行きたいのかも、とド素人ながらに感じました。
まあ、実際はそんなことないんだろうけど。
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