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とりあえず最初にまとめとくと:
3Dはインタフェースの主流になっていないし、今後もならないと思う。
なぜなら「インターフェースってのは適所適材でないと逆効果」で、その上「3Dが適するものってそんなに多くない」から。

あたり前のことですが。

以下蛇足。

§

「FPN-IT技術者は超保守的、セカンドライフへの無関心が持つ意味」HB!, INTERNET ARCHIVE)という記事にて、
ビジネスウイーク誌を読まなくても、10年たてば3Dのインターフェースが主流になるでしょう。
との主張がなされていました。しかし私は懐疑的です。

商品の種類によっては商品写真をクルクルまわす見せ方が主流になるかもしれません。これを3Dと呼ぶならば(微妙なところですが)「その分野では3Dのインターフェースが主流になる」と言えるでしょう。

しかし、インタフェースはあくまでも適所適材です。
面白いから、新しいから、カッコイイから、といって何でもかんでも適用してもすべてがうまくいくわけではなく、下手するとかえって逆効果です。

また、3Dが適するインタフェースは、現在われわれが日常に遭遇する場面でもそれほどの割合は占めないと思います。

例えば、ジュースの自動販売機が3Dになっても仕方ありません。
アマゾンでCDを買うときも3Dは要りません。3Dの電話? 3Dのメール?

使いたい場面って、複数方向からの視点で物・人・場所を見たいときとかかなあ。まあ、2,3方向からの写真で十分かもしれないけど。
あと当然だけど、ゲームとかコミュニケーションなどは3Dの方が楽しいものがあるかも。

というわけで「3Dのインターフェースが主流になる」ことはないでしょう。
本当は3Dが良いんだけど2Dに甘んじていた分野が置き換わるだけかと。


そうそう、セカンドライフが爆発的に流行らないのは、
(1) 始めるまでの敷居の高さ(面倒くさそう・マシンスペック要りそう)と、
(2) 営利企業のクローズドな環境であること、
の2点が大きいかと思います。
どっちかがなければ今よりも普及に加速度がついて、うまくいけば飛び立てるかもしれないですね。
3Dだから、仮想世界だから、という理由で敬遠する人は少ないでしょう。

セカンドライフをやったことない私が上記のように偉そうなことを言うのもなんですが、だからといって「経験してみろ」といわれても面倒そうなのでやらなげ…(「1」の理由で)。
とはいえ、キャズムは越えなくてもいいからもうちょっとキャズムに寄ってきたらやってみるかもしれないです。