たつをの ChangeLog : 2006-08-16

梅田望夫著「シリコンバレー精神」を読み終わりました。
これまでの経緯:
- [を] 「シリコンバレー精神」は8/10発売[2006-08-07-3]
- [を] 「シリコンバレー精神」を読んでいます[2006-08-10-1]

梅田望夫 / シリコンバレー精神 -グーグルを生むビジネス風土


「1996年秋から2001年夏」のシリコンバレーの梅田さんストーリー。
あれもこれもここ10年の出来事か、と思うと感慨深いものがあります。
今となっては普通に言語として定着してるけど、マーケティング的には
「Javaは世界を変える可能性を秘めたスケールの大きな新技術」(p.50)
だったんだよなあ。

シリコンバレーの精神、あこがれますね。ああいう環境で、(スタンフォー
ドとかで)在学中からばりばりとプログラム書いたりできれば楽しかろう
なあ。今となっては「人生のギア」(p.46)をあまりトップに入れる気力は
なくなってしまっているので、ゆったりロハスプログラミング(!?)で
着実にコツコツを何かを作る精神でやっております。

そうそう、なんでシリコンバレーの創業エピソードに「ガレージで開発!」
という話がよくあるのかという謎が解けました。
シリコンバレーの冬は、雨の季節だが、雪は降らない。霜は下りても、朝
日とともに溶けてしまうし、路面が凍結することもない。だから、夕方帰
宅しても、車をガレージの中にしまわず、家の前に路上駐車し、翌朝まで
放置する人が多い。雪に悩まされる東海岸では考えられない話だが、シリ
コンバレーのガレージは、車を入れないことを前提に、日曜大工の作業場
や科学好きの子供の実験室としてよく使われる。(p.56)

あと、シリコンバレーの起業家と根性主義[2005-08-22-3]について。
技術などの本質的な部分で勝負できるってのは良いなあ。
全米トップ10の大学や大学院を優秀な成績で卒業する学生の多くが起業
家を指向し、限られた米国移民ビザ申請の待ち行列には、中国、インド、
ヨーロッパ、アジア諸国の「頭脳に自信のある若者たち」がずらっと並び、
順番を待っている。
シリコンバレーの起業家たちの中に、「学生時代に勉強なんてほとんど
しませんでしたが、乗りと勢いでベンチャーやります。体力なら負けませ
ん」といった感じの連中は非常に少なく、いたとしても絶対に成功しない
のである。(p.73)

その他、メモ。
- 下請け・受注開発型の中小零細企業は、いくら技術力がすごくても
  ベンチャーと呼ぶのはやめよう。(p.103)
- 「IT化」があって「IT革命」があるのに、革命という言葉が独り歩きし
  てて良くない。(p.112)
- テネーシャスネス(tenaciousness):絶対にギブアップしない執拗さ。
  (p.278)
この記事に言及しているこのブログ内の記事

どーん、どーん、という音が外から聞こえるので、
窓から見てみると北の方で花火大会。
デジカメで動画を撮っててみたので、YouTube へのアップロードに初挑戦。
遠くて、小さいのですが、お楽しみいただければ幸いです。







参考: Youtubeで動画をアップロード
http://www.geocities.jp/hunter_bhd/youtube/youtube2.html

追記: 「神宮花火」だったそうです。
- 日刊スポーツ主催 2006 神宮外苑花火大会公式サイト
  http://www6.nikkansports.com/event/jingu-hanabi/index.html

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