まとまりはないけど、おもしろ話がいろいろつまってる本。
■スティーヴン・レヴィット /
ヤバい経済学 ─悪ガキ教授が世の裏側を探検する

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そんなわけで、本書を書くにあたっての立場はとてもはっきりしている。
その足場となっているのは次のような考え方だ。
インセンティブは現代の日常の鍵である。そして、インセンティブを
理解することが――おうおうにして壊してしまうことにもなるけど――
凶悪犯罪からスポーツの八百長、出会い系サイトまで、どんな問題も
ほとんど解決できる鍵になる。 (p.16)
第1章は「インセンティブ」について。
自分の受け持ち学生のテストの点が、教師としての評価にかかってくる
場面では、インセンティブが働いて「教師」がインチキをすることがある、
と。で、テストの回答データを分析して不自然な回答パターン(教師が
修正した!?)などを発見するという話がおもしろ!
あと、最近、ボクシングでの八百長がホットな話題ですが、
相撲の八百長うんぬんの話も載っています。過去の勝敗データ分析により
八百長疑惑が浮かび、八百長のインセンティブについて議論。
第2章は「情報」について。情報を出し惜しみをすることで力を得ている
集団が例としていくつかあがっています。
まず、KKK。秘密主義で通して来たが、スーパーマンシリーズでネタにさ
れて力を失っていった。
そして、定期生命保険料。インターネットで簡単に価格比較ができるよう
になったため価格が低下。
あと、不動産屋さんについては、多くのページを割かれ丁寧に解説されて
います。まさに情報商売ですからねえ。
第3章は、ワルの世界でも下っ端は搾取される、といった話題。
第4章は、中絶と犯罪減少の関連について。
第5章は、子供の成績は親の社会・経済的地位の高さと強く相関している
という話など。本の数と子供の成績の相関の話も。とはいえ、
子供の成績を上げるために本をたくさん買えば良い、
という話ではないです。
本は本当は、知恵をくれるものじゃなくて知恵を映すものなのだ。(p.220)
原因と結果を混同しないようにしないとね。ひー。(わざと混同してみる
のも好きだけどね)。
- 親の本棚を見て子は育つ。:[俺100]
http://blog.zikokeihatu.com/archives/001058.html
子供にとっては銃よりもプールの方が危険だ、という話も。
最近、こんな事故もありましたしね:
- 【主張】プール事故 危険への認識力足りない
http://www.sankei.co.jp/news/060802/morning/editoria.htm
第6章は、名前と成績、所得の関係など。
これ、関係するかも→ [を] 最近の子供の名前[2003-09-20-3]。
しかし、アメリカ人の名前を元に論じされているので、ネイティブじゃな
い私としては名前から受ける微妙な印象の違いが分からないのが残念。
訳者あとがきのところからレヴィットの談話やら業績やらいくつか:
競馬をやるなら香港がいい、世界中で、競馬で大金持ちになったという人
がいるのはあそこぐらいだ、きっとなにか、ギャンブラーが利用できる
統計的な歪みがあるんだろう (p.278)
酔っ払い運転がどれぐらい危ないものかデータで検証し、適正な罰金は
8000ドルだとか、サッカーのペナルティ・キックで一番いいのはど真ん中
に蹴りこむことだとか (p.279)



