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トム・ピーターズのサラリーマン大逆襲作戦シリーズ1冊目「ブランド人になれ!」[2006-05-11-2]に引き続き2冊目を読みました。
というか再読[2001-12-31-3]。熱いです。

トム・ピーターズのサラリーマン大逆襲作戦〈2〉 セクシープロジェクトで差をつけろ!

プロジェクトの半分は「冷たいもの」すなわち冷静な分析が支え、あとの半分は「熱いもの」すなわち情熱が支えるとも言えるが、この二つを分けてはいけない。プロジェクトのあらゆる側面を統合し、“冷静に熱くなって”はじめて後世に残る仕事ができる。
本書が扱うのは夢物語ではなく、現実のプロジェクトと、それを企画・遂行する過程で直面する現実の問題である。
(p.18)


この本のキーワードは「すごい」、かな。特に前半は。
「すごい」という言葉が好きになり、「すごいこと」をやりたいと思い、「すごいこと」とは何かをいつも考えていなければ、忘れられないプロジェクト、生涯自慢できるプロジェクトは生まれない。
 なによりも大切なことは、周波数をいつもすごいことに合わせ、何をやるときにでも「すごいか、すごくないか」を判断基準にして、ものごとのやり方を決めることである。(p.53)
すごい!超すごい! 使う言葉で意識が変わるってのは納得。ツイてる!
上の引用ですが、「すごい」を「アサマシい」に置き換えるとなぜか今の私にぴったり。

私は、自分の墓に、次のような泣き言を刻みたいとは思わない。

トーマス・J・ピーターズ 1942-??
「私はすごいことをやりたかったのだが、上司がやらせてくれなかった」
(p.59)
グチってもしょうがない。責任転嫁してないで、とにかくやれば良い。
墓石のイラストもあって、笑えます。

すごい仕事は人がくれるものではない
[...]
 成功する者は、つまらない仕事に目を輝かせる。ウソじゃない。
 なぜ? つまらない仕事は、かなり自由がきくからだ。誰も気にしない。誰も見ていない。だから、やりたいことができる。自分で直接、手を下せる。間違いを犯せる。危険を冒せる。そして、奇跡を起こせる! (p.68)
「こんなつまらない仕事ばかりさせやがって」とかは禁物。
とはいえ極端なのは例外かと。
これに関連して予算と自由度について:
私の経験からいうと、巨額の予算がついたプロジェクトはかならず上からの厳しい監視を受け、危険を冒すことは許されず、ほとんどいつも凡フライを打ち上げて終わる。低予算プロジェクトがいつもホームランをかっとばすとは限らないが、ホームランはほとんどすべて低予算プロジェクトから生まれている。(p.172)

このシリーズ恒例の「やってみよう」のコーナーから「すごい」がらみのをいくつかピックアップ。

- 二、三人の仲間と「すごいもの探偵団」を結成し、街を練り歩き、出会うものすべての「すごい度」を採点してみよう。

- (1)メモ取り要員、(2)スケジュール表の作成・管理者、(3)会議の世話役には、いつも志願しよう。誰もやりたがらないこうした仕事を引き受ければ、あなたはたちまち実質上のプロジェクト・マネジャーになる。そして、そこが登竜門になる。

- リスト作成と議事の要約を真剣にやれば、驚くほど簡単に主導権を握れる。

- 毎週金曜の夕方に時間をとり、その一週間に体験あるいは見聞したすごいことを電子メールにして仲間に送ろう