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宮城谷昌光 / 奇貨居くべし / 中公文庫


秦による統一直前の時代の呂不偉という人物の物語。
全5巻ですが、続きが気になりすぎ、ほぼ一気に読んでしまいました。
面白いです。全編読了後の、ああ終わってしまったという寂寥感とじわじわ来る感動。なかなか味わえるものではありません。

第5巻の巻末の解説にこんなことが書いてありました。
いつだったか宮城谷さんから、自分は『史記』全文を手で書き写したことがある[...]と聞いた。眼で読むのと、手で書くのとでは違う。手で書けば、一行一行にある屈曲を、改めて掘り起こす、という感覚を持つと言う。
ううむ、すごい。写経みたいなものですね。英語学習法の音読筆写にも通じるものがあるかも?

さて、振り返ってみれば、この時代についての背景知識がなかったのが純粋に展開を楽しめた要因かもしれません。
でも、もっと知っていればまたそれなりに楽しめたかもしれません。
読後ですが、いろいろ調べているところです。今思えば地図は有用かも。
- 春秋戦国時代 - Wikipedia
<http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%98%A5%E7%A7%8B%E6%88%A6%E5%9B%BD%E6%99%82%E4%BB%A3>
- 勢力地図(境界線有り)が参考になる!
<http://shibakyumei.hp.infoseek.co.jp/map/map.shtml>

ref.
- [ス] 『奇貨居くべし-春風篇』 宮城谷昌光 (中公文庫)
<http://www.lacrime.net/item_1514.html>
やはり、人の座右の書というのは気になるもので、ついつい読んでしまうのです...。
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