■齋藤孝 / 質問力-話し上手はここがちがう / 筑摩書房


１時間くらいでさくっと読める軽い本。何といっても企画の勝利ですね。
何でも後ろに「力」を付ければ良いってもんじゃないですが、「質問力」って言葉はしっくりくるし、説得力もありそうです。

対談などを引用して、どういう質問の仕方が良いのかを分析・解説しています。「質問するという積極的な行為によってコミュニケーションを自ら深めていく、という提言」をしています。「自分がたとえ素人でも、質問の仕方によってすぐれた人からおもしろい話を聞きだすことができる」わけなのです。いろいろポイントはあったんだけど、結局一番大切なのは事前の下調べかと。まあ、当たり前すぎますけどね。

なるほどと思ったのは、「谷川俊太郎の３３の質問(続)」という本にあるらしい以下の質問。

「自信をもって扱える道具をひとつあげて下さい」

あなたの道具は何ですか？
(なんとなく百式っぽい締め)